リッキーとの出会い [管理人日記（雑記帳）]
（過去の記憶）
昭和の香り漂う昔話だが、２年保育の年少さんの途中（１月）まで
父の会社の社宅に住んでいた。
古い建屋で２軒続きの平家長屋が たくさん密集した団地でした。
老朽化からか、社宅を取り壊す事になり、引っ越したのですが…
銭湯があっり、夕方にの早い時間、込み合う前に 母親と入りに行っていました。
お風呂屋さんの娘さんは 長澤美恵子。
同級生で、みんなから「お風呂屋のみーこちゃん」と呼ばれていました。
あれは確か、１歳半か２歳になる頃か？の記憶
いつものように 母に抱かれて風呂屋に行った時、
母が 風呂屋の入り口に貼ってある張り紙を見つめていました。
その足でだったか？風呂屋を出てからだったか？は覚えていませんが
まだ 明るかったから、風呂屋に入らず 真っ直ぐに張り紙に書いてあった
家に向かったんだと思います。
張り紙は 子犬の里親募集でした。
両親は新婚当初、シェパードを飼っていたそうですが、
父の実家の岩手に少し長期で行く事になり、
困って 勝田駅近くに シェパードを放してきてしまったことがあるそうです。
帰宅して探し回ったら、勝田駅近くの大きな屋敷に庭に 繋がれて飼われていて
素敵な洋風の名前を付けられ、可愛がられていて、
迷った末に お前はそこの子になれ！と 置いて来た事があったそうです。
その後は チワワを飼っていたそうで、
チワワは 私が生まれる前から居て、私のベビーベットや、ゆりかごに寝ていたそうですが
私が生まれて初めて発熱した時、バスで病院に行ったら
病院まで追いかけて来たそうですが、病院内に入ってしまったため
掃除のおばさんに追われてしまい、父は10日くらい会社を休んで探したそうですが
見つからなかったそうです。
そして、この張り紙を見て「貰いに行く！」と 決意を固めた母だったって訳です。
訪ねて行くと 子犬はオス１匹と メスが３匹くらい生まれていて
飼い主曰く、「母犬はコリーだけど、父親は秋田犬だから、大きくなると思う」
と言う話でした。
最初に連れて来たのが コロコロと大きな子犬（後のリッキー）
おばさんが「抱いてみる？」と私に言いました。
今でもはっきり覚えています心の中でこの仔犬は これくらいの重さ！
と思って 抱いたんです！
でも 思って居た以上に重く、子犬は腕をすり抜け 真下の細い下水に
背中から落ちてしまいました （＞＜） すごくショックでした
おばさんは その子犬を拾い上げ「この子は泣かないから 賢い子だゎ」
「待っててね」と 次の子も連れて来ましたが、抱くことが怖くなった訳では無く
もう さっきのあの子！って 決めたので 次の子は抱きませんでした。
次の子も連れて来ようとしたけど、母は私がさっきの子に決めたのだな？
と 確信したのか「最初の子がいいの？」と私に訪ねたので、
首を縦に振り、母がおばさんにそのことを伝えて
その子犬をもらって帰る事にしました。
おばさんは「ちょっと待っててね、お母さん犬に 報告してくるからね」
と言って、いったん子犬を連れて戻り、また 連れて来ました。
まだ 抱っこの年齢だった私ですが、母が「この仔犬を抱いて帰ったら、
あなたを抱っこできないけど、歩いて帰れる？それとも この仔犬を
後で取りに来る？」と 聞いて来たので、歩いて帰る意思表示をして
子どもの足ではちょっと 長い距離でしたが 歩いて帰った記憶があります。
父が「力（りき）」と名付けましたが、１歳半だったか２歳近くだったか？
の私に「りき」の発音は難しく「リッキー」って名前になりました。
彼は相当頭が良く、金髪のコリーになりました。
私が良く散歩しました。
引っ張られた記憶はありません。
交差点に差し掛かると、私が「右！」「左！」と言うと
例え私が左右を間違えて言っても、ちゃんと私が行きたい方向へ歩いてくれました。
少し大きくなって ちゃんと左右が解るようになってからも
わざと間違えたふりをして 左右を逆に言っても、ちゃんと行きたい方へ進んでくれました。
リッキーは元気でしたが、私が中学１年の時、夜中に
ものすごい遠吠えをして、私と母の見ている前で亡くなりました。
ほんと、突然。
父は毎年仲良しグループの友だちと旅行に行っていました。
その年は青森でした。
青森でトラックと事故り、全員死亡か？ってくらい車が壊れたのに
全員無傷だったそうで、今夜はトラックの会社の寮に泊まって
明日、新しい車を買ってくれるって言うから それに乗って帰る。
と電話がありました。
事故の時間を聞いたら リッキーが息を引き取った時間でした。
身代わり？ 身代わりってホントにあるんだね。って 思いました。
